大人のケア(18歳以上)についての質問はコチラをご覧下さい。
Q.発達障害ってなんですか?
以前は発達障害=「自閉症」を意味していましたが、最近の概念では脳の機能に何らかの障害があり、行動や思考に偏りが現れ、介入を必要とするものを指します。発達障害は、AD/HD、自閉症、学習障害など大きくいくつかの種類に分けられ、これらの障害は併存することもあります。目には見えにくい障害であるため、本人のわがままや、親のしつけのせいにされることがありますが、本人の性格や保護者の育てかたの問題ではありません。脳の機能の問題であるため、障害自体はなくなるものではありませんが、周囲の適切な理解やサポート・環境調整・薬物療法等によって生活のしにくさは改善が望めます。
Q.AD/HDってなんですか?
主に行動面に特徴がみられる障害です。AD/HDには、①多動性、②衝動性、③不注意の3つの特徴があり、子どもによって現れ方が違います。
①多動性
この特徴が強いと、動きが多く、落ち着きがない行動が目立ちます。
いつもソワソワしていたり、椅子を揺すったり、手や足をもぞもぞしたり、じっと座っていることが苦手です。
②衝動性
この特徴が強いと、状況に合わせて気持ちや行動をコントロールすることが苦手です。順番を待つことが出来なかったり、とっさに思っていたことを言ってしまったり、お友達に手が出てしまったりします。
③不注意
この特徴が強いと、周囲に注意がそれやすく、1つのことに集中することが難しくなります。好きなことにはとても集中できますが、苦手なことになると気がそれやすくなります。人の話を最後まで聞くことが出来なかったり、物事を最後までやり遂げることが出来なかったり、忘れ物や落し物が多かったりします。
例えば、多動性や衝動性は見られないけれど、不注意だけが特徴として見られる場合もあります。
Q.自閉症ってなんですか?
自閉症は、①社会性の障害、②コミュニケーションの障害、③想像力の障害の3つの特徴があり、こどもによって現れ方が異なります。
①社会性の障害
人とやり取りすることや社会性の障害
善悪の判断がわからなかったり、場の空気が読めずその場に合った対応が苦手です。
②コミュニケーションの障害
言葉の遅れや独特な言葉遣いなど、主に言語面の障害
言われたことをそのまま受け取り冗談が通じない、表情や身振りなどを相手に伝えたり、それを理解することが苦手です。
③想像力の障害
興味や活動が狭かったり偏っている
こだわりがある、予定の変化に対応できないなどがあります。
※自閉症は、自閉症スペクトラム(連続体)という考え方をされており、知的な遅れを伴う場合も、知的な遅れがない場合にも「自閉スペクトラム症」と呼ばれるようになりました。
これまで、アスペルガー症候群、広汎性発達障害など様々な呼び名が広がってきました。2013年アメリカの診断基準が変更されたため、今後また呼称や概念が変化していくようです。
Q.学習障害ってどんな症状ですか?
知的な遅れはありませんが、話す、読む、書く、聞く、計算する、推論する能力のうち、ひとつまたはいくつかのことが極端に苦手なことが特徴です。学習がはじまる小学生になってから初めてわかることが多く、気付かれにくい障害です。学習的な力だけでなく、作業の不器用さや状況の読みづらさなどから日常生活や対人関係上での難しさが表れてくることもあります。
Q.診察を受けるのに、抵抗があるのですが・・・
診断は、レッテルを貼るのが目的ではありません。より良い対応のために使うべきものです。特に、児童・学童期の場合は、本人が障害であることを理解するように促すよりも、保育園・幼稚園や学校の先生方に特徴を理解していただき、集団の中でサポートを受けることが二次障害の予防に繋がります。子どもがより良い生活、楽しい生活を送る為に診断を活用していきましょう。
Q.このクリニックでできることは?
まずは、お子さんの特徴を理解することから始めます。専門家からみたお子さんの特徴について、まずは保護者の方にご説明します。その上で、日常生活で、保護者の方が困っていること、先生が困っていること、本人が困っていることについて、どのような対応が望ましいのか、本人の特徴を考慮して検討していきます。
また、児童・思春期のグループ活動、保護者を対象とした勉強会、ペアレントトレーニング、サポートブック作りなども行っています。
Q.児童精神で使用できる薬はありますか?また、副作用などはありますか?
症状によって、衝動性や不注意、夜尿、過敏さや睡眠の不安定さなどに効果的な薬は様々あります。副作用の出方にも個人差がありますが、お薬をお勧めする際には、どのような副作用が起こる場合があるのか必ず事前にご説明しています。
Q.高校生の診察は行っていますか?
残念ですが、現在のところ患者さんが多く、初診時中学生以下のこども外来と18歳以上の大人外来しか対応できていません。
Q.どのような治療をしますか?
当院では問診を行いながら、
①自己理解、自己受容 ②まわりからの理解、環境調整 ③薬物療法といった流れで治療を行っています。
Q.診察では何をみますか?
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Q.いつ予約すればいいですか?
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